魔女の目的はすべての時間を圧縮して自らの思い通りの世界を作ること。
「エルオーネ・・過去を見せる力・・・」
あの時のリノアか・・・・サイファーの過去を見ればもしかしたら。
エルオーネのために作られた白いSeeDの船。しかしその中にエルオーネはおらずエスタへと向かった後だった。
エスタへ続くと言われているFHに上陸しアーリア達はイデアを加えてエスタを探していた。
「そういえばアーリアってエスタから来たんだよね?」
「はい、しかしエスタにいたのは二か月ほどですし
バラムに来た時も飛行機と電車だったのでエスタの詳しい位置は知らないです」
エスタの場所より覚えなければいけないことがたくさんあった。
そうして知った少ない選択肢の中からガーデンへの入学を選び今がある。
「二か月・・・?」
思わずつぶやいたのはキスティスだったが、それを無視してアーリアは言葉を続ける。
「でも、一度だけ聞いたことがあります
エスタの入り口は塩湖にあるって
もしも飛行機が落ちたらそこから帰ってくるんだよって」
この際飛行機が落ちたら死んでしまうなんてことはおいておこう。
入り口の詳しい場所や入り方を教えられていないことも。
「アバウト~」
「そうですね」
セルフィの発言にはアーリア自身も苦笑い。
穏やかな空気を破ったのはガーデンから出てきたカドワキだった。
「大変だよ!リノアとスコールが!」
二人は消えてしまったのだという。
ずっと思い詰めていたスコールがリノアを連れ出したのだと思いつくまでそう時間はかからなかった。
行こっか。
そう口火を切ったのはやはりアーリアだった。
どちらにしろ行くべき場所は決まっていたし、動けないリノアを連れているならばそんなに遠くに行っていないだろうと言うのが彼女の意見だ。
しばらく歩けば彼女の言葉通りスコールとリノアが見つかった。そのことに一同は一安心。先ほど話し合った概要を伝えるとスコールもやっと落ち着いた様子となった。
エルオーネひいてはリノア救出の光明が見えたからであろう。
「・・・なんでアーリアはそんなに落ち着いてるんだ」
疲労困憊の様相でスコールはそういった。
「昔似たようなことがあったの
だからねこういう時こそ落ち着かなくちゃいけないんだよ
私たちがあきらめたり考えるのをやめてしまったらリノアの帰ってくるところがなくなっちゃうから」
リノアの顔にかかってしまっている髪をアーリアは払った。相変わらず閉じられたままのリノアの瞳。
彼女がアーリアを見ていたのならその言葉がアーリア自身のもののためだと気づいたのだろうか。
(2016/02/28)
「エルオーネ・・過去を見せる力・・・」
あの時のリノアか・・・・サイファーの過去を見ればもしかしたら。
41.過去視
エルオーネのために作られた白いSeeDの船。しかしその中にエルオーネはおらずエスタへと向かった後だった。
エスタへ続くと言われているFHに上陸しアーリア達はイデアを加えてエスタを探していた。
「そういえばアーリアってエスタから来たんだよね?」
「はい、しかしエスタにいたのは二か月ほどですし
バラムに来た時も飛行機と電車だったのでエスタの詳しい位置は知らないです」
エスタの場所より覚えなければいけないことがたくさんあった。
そうして知った少ない選択肢の中からガーデンへの入学を選び今がある。
「二か月・・・?」
思わずつぶやいたのはキスティスだったが、それを無視してアーリアは言葉を続ける。
「でも、一度だけ聞いたことがあります
エスタの入り口は塩湖にあるって
もしも飛行機が落ちたらそこから帰ってくるんだよって」
この際飛行機が落ちたら死んでしまうなんてことはおいておこう。
入り口の詳しい場所や入り方を教えられていないことも。
「アバウト~」
「そうですね」
セルフィの発言にはアーリア自身も苦笑い。
穏やかな空気を破ったのはガーデンから出てきたカドワキだった。
「大変だよ!リノアとスコールが!」
二人は消えてしまったのだという。
ずっと思い詰めていたスコールがリノアを連れ出したのだと思いつくまでそう時間はかからなかった。
行こっか。
そう口火を切ったのはやはりアーリアだった。
どちらにしろ行くべき場所は決まっていたし、動けないリノアを連れているならばそんなに遠くに行っていないだろうと言うのが彼女の意見だ。
しばらく歩けば彼女の言葉通りスコールとリノアが見つかった。そのことに一同は一安心。先ほど話し合った概要を伝えるとスコールもやっと落ち着いた様子となった。
エルオーネひいてはリノア救出の光明が見えたからであろう。
「・・・なんでアーリアはそんなに落ち着いてるんだ」
疲労困憊の様相でスコールはそういった。
「昔似たようなことがあったの
だからねこういう時こそ落ち着かなくちゃいけないんだよ
私たちがあきらめたり考えるのをやめてしまったらリノアの帰ってくるところがなくなっちゃうから」
リノアの顔にかかってしまっている髪をアーリアは払った。相変わらず閉じられたままのリノアの瞳。
彼女がアーリアを見ていたのならその言葉がアーリア自身のもののためだと気づいたのだろうか。
(2016/02/28)