Eternal Oath

起きて、体を確認すると服を着ていた。
昨日の夜の事は夢かと思ったが、重い体と隣に眠る男が夢ではないと告げる。

青く浮かぶ-おまけ-


「戻ってなかったのか・・・」


あの後直ぐに、ベッドへ戻ったものとばかり思っていたのだが、後始末をするとこちらのベッドで眠ってしまったらしい。

相変わらず眉間に皺を寄せてはいるが、魘されている様子はない。


こうして私が目覚めても眠っていると言うのは、珍しい。


「・・・っ」


その事に安堵を受けた自分に驚く。


「(絆された?奪うだけの盗賊が?
”金色”のリズターナーが殺し屋の”シャドウに”?)」


いや、違う。
私達は私達はよく似ていた。



―――救われたのは


―――本当に安堵しているのは私だ




「(あぁ、私はずっと探していたのかもしれない)」



お前に話せて良かったのかもしれない。



―――あの時、最後に見たシャドの顔に”言われた”気がしたのだ。



「(残っても、残されても、逃げても、戻っても)」


きっとどちらかが不幸になった。



―――”仕方がなかったと考えて良い”と。


(2014/07/29)