Eternal Oath

鈴花どこいった!鈴花!!」

恥ずかしながらシロと相思相愛になって早数か月。
私、鈴花 春奈は今日も元気に逃げてます。

いやぁ、なんか副隊長がいると仕事する気失せるんだよね☆

ジューンブライドごっこ


そんなわけで、無事に逃げ切り屋根の上(今日の安眠スポット)に寝転んだ。
見える空は一面灰色。
そういえば6月に入ってから一度も青空を見たことがない気がする。

「ヤな天気だなぁ」

早く梅雨あければいいのに。



―ポツッ

“あ、やばい”そう思った時には既に遅かった。
急に降ってきた雨で私はびしょ濡れ。


クショウ、隊舎で寝かせてくんなかった某69の所為だ。
後でしば・・・けるわけもないし、お茶に唐辛子でも混ぜとこう。うん。そうしよう。

あ、今“自業自得じゃん”って思ったやつ後でしばk(ry


とにかく隊舎には戻れないしどうすっかなぁ。
やっぱり、あれだな!あれしかない!

どっきどき!お宅訪問IN十番隊を!!!


―――――――――


「と、ゆーわけでやってきました十番隊!
今、私は執務室に足を踏み入れようとしています・・・

中には何があるのか、誰がいるのかどきどきしま「何してんだお前」」


扉の前でしゃべってたら、シロがでてきた。


「どっきどき!お宅訪問IN十番隊」
「・・・はぁ」

どうしよう、心底あきれられたYO!?
いつものことなのにな☆

とか思ってたら、隊長服を私に掛けてくれた。
で、そのまま無言でワシワシされた。


「ったく、風邪ひいたらどうすんだよ・・・」

だから呆れてたんだ・・・。
嬉しい・・・な。


「ん、ごめん」


だからちょっとだけ、素直にしてみた。


「ニヤニヤしてんじゃねぇよ」


「へへっ・・冬獅郎大好き」

「・・・あぁ」


恥ずかしかったから、冬獅郎の胸に頭をうずめた。

冬獅郎はちょっと、ためらってから抱きしめてくれて。


・・・あったかいなぁ。


顔をあげたら、目があって。
目をそらすまもなくキスされた。

「と・・しろ・・」
春奈・・・」



隊長服を頭からかぶって、まるで――


「お嫁さんみたいだね」
「隊長服でか・・・」

「いーじゃん。
現世では、6月に結婚するお嫁さんをジューンブライドっていってね。

幸せになれるんだって。」




「いつか・・・な」
「・・・え?」

小さく冬獅郎が囁いた。
真っ赤だしたぶんききまちがいじゃないんだと思う。


いつか、その日が来る日まで。

期待・・・してるからね?


(掲載日不明)