心
彼女はとてもわかりやすい。
それは日番谷が昔馴染みだとかそんなことは関係ないのだと思う。
「え~」
「”え~”じゃねぇ!」
こうして目の前で檜佐木にガンガン怒られている春奈は不満を全身に表わしているし。
「あっ!冬獅郎!」
日番谷を見つけて浮かべる笑顔は格別な物だ。
それは誰が見ても分ること。
「仕事をしろ」
「え~」
「”え~”じゃねぇ・・・」
奇しくも檜佐木と同じ言葉を春奈にかけ、その頭を軽くはたく。
「む~・・・わかった」
しょんぼりとした彼女の表情に日番谷は苦笑い。
「頑張れよ」
「・・・うん!」
苦笑いのままかけられた言葉に春奈はまた格別の笑顔を浮かべた。
その言動はまるで子供。
まるで子供だが・・・その素直さが日番谷が春奈を気に入ってる一番の理由だ。
(九番隊に書類を届けに行った、その後の機嫌が良い事は松本だけが知っている)
(2014/12/29)
元拍手のおまけ。
オセロ様の映すもの5のお題をお借りしました。