「お前みたいなヒラがどうやって平子隊長に取り入ったんだよ!」
絶賛からまれてます。
いい加減にしないと私切れちゃいますよー?
真ちゃん(平子のこと)が隊長だったなんてこの間知ったばっかりだったんだぞ、ふざけんな。
余談ですが、ちゃんと他隊の隊長格の顔と名前を覚えるようにしました。
こんな風に絡まれるのめんどくさいしね。かかわらないに越したことないです。ほんと。
「そうか」
「はい、よろしくお願いします」
え~、このたび私水原 涼香は第八席に昇進しました。
いや、だって顔も知らない他隊の人がさ、ヒラのくせにヒラのくせにって絡んでくるからめんどくさくて・・・。
マユリちゃん?
マユリちゃんなんか知らないんだから。
戻ってきたころにはマユリちゃんの手の届かないところに居てやる。
後で吠え面かいたって遅いんだからなー!ばーか!!
遠くから激しい足音が聞こえた。
「あ、涼香!」
あ、真ちゃん。廊下走っちゃだめだよ。
真ちゃんとは、あの月の夜以来よく話す。
今じゃ結構仲がいい。
何かにつけてお菓子おごってくれるし大好き。流石隊長格。高級お菓子。ありがとう。
「真子ぃぃぃぃ!!!」
遠くから、甲高い女の子の声がする。
真ちゃんを通じて仲良くなった女の子猿柿ヒヨ里―――ヒヨちゃんは、”妹”みたいな存在だ、と思う。
家族とかいたことないからよくわからないけど、とにかくかわいい、と思う。
全部疑問形なのはあれだ。家族とかいないからご愛敬ってことにしておいてください。
あ、ヒヨちゃんの足が真ちゃんの顔にめり込んだ。
まあ、いつものことだから気にしないんですけど。
「相変わらず踏みやすい顔しとるのぉ!真子!」
「真ちゃん大丈夫?」
「涼香ー!!」
真ちゃんは私の名前を呼びながら、抱きつく。
ヒヨちゃんのキックからのこの流れはもはや日常となっていた。
「涼香にさわんな!」
もう一撃ヒヨちゃんから真ちゃんにキックが入った。
二人とも仕事はー?
隊長格って暇なのかなぁ。
てか、何をしに来たの、二人とも。
「せやっ、涼香」
「ずるいでっ、ヒヨ里!俺が先に言うんや」
「うっさいわ、ボケェ!」
「・・・・ぐぇっ」
真ちゃんを踏みながらヒヨちゃんが声を上げる。
ヒヨちゃん、真ちゃん変な声あげてるから放してあげなよ。
「「昇進おめでとう」」
私よりうれしそうに言ってくれた。
「ありがとう」
(2012/02/16)
(2023/12/02訂正)
絶賛からまれてます。
いい加減にしないと私切れちゃいますよー?
真ちゃん(平子のこと)が隊長だったなんてこの間知ったばっかりだったんだぞ、ふざけんな。
余談ですが、ちゃんと他隊の隊長格の顔と名前を覚えるようにしました。
こんな風に絡まれるのめんどくさいしね。かかわらないに越したことないです。ほんと。
「キレちゃいますよー?」
「そうか」
「はい、よろしくお願いします」
え~、このたび私水原 涼香は第八席に昇進しました。
いや、だって顔も知らない他隊の人がさ、ヒラのくせにヒラのくせにって絡んでくるからめんどくさくて・・・。
マユリちゃん?
マユリちゃんなんか知らないんだから。
戻ってきたころにはマユリちゃんの手の届かないところに居てやる。
後で吠え面かいたって遅いんだからなー!ばーか!!
遠くから激しい足音が聞こえた。
「あ、涼香!」
あ、真ちゃん。廊下走っちゃだめだよ。
真ちゃんとは、あの月の夜以来よく話す。
今じゃ結構仲がいい。
何かにつけてお菓子おごってくれるし大好き。流石隊長格。高級お菓子。ありがとう。
「真子ぃぃぃぃ!!!」
遠くから、甲高い女の子の声がする。
真ちゃんを通じて仲良くなった女の子猿柿ヒヨ里―――ヒヨちゃんは、”妹”みたいな存在だ、と思う。
家族とかいたことないからよくわからないけど、とにかくかわいい、と思う。
全部疑問形なのはあれだ。家族とかいないからご愛敬ってことにしておいてください。
あ、ヒヨちゃんの足が真ちゃんの顔にめり込んだ。
まあ、いつものことだから気にしないんですけど。
「相変わらず踏みやすい顔しとるのぉ!真子!」
「真ちゃん大丈夫?」
「涼香ー!!」
真ちゃんは私の名前を呼びながら、抱きつく。
ヒヨちゃんのキックからのこの流れはもはや日常となっていた。
「涼香にさわんな!」
もう一撃ヒヨちゃんから真ちゃんにキックが入った。
二人とも仕事はー?
隊長格って暇なのかなぁ。
てか、何をしに来たの、二人とも。
「せやっ、涼香」
「ずるいでっ、ヒヨ里!俺が先に言うんや」
「うっさいわ、ボケェ!」
「・・・・ぐぇっ」
真ちゃんを踏みながらヒヨちゃんが声を上げる。
ヒヨちゃん、真ちゃん変な声あげてるから放してあげなよ。
「「昇進おめでとう」」
私よりうれしそうに言ってくれた。
「ありがとう」
(2012/02/16)
(2023/12/02訂正)