Eternal Oath

喧嘩売ったまでは良かったんだけですけどね。

まさかの引き分け。
相手は三席。

まあ、とりあえず認められたので良しとしましょう。
ちなみに、私が腰抜けって言われたのは私の斬魄刀が鬼道系だったかららしいです。
そんなん自分で選べないしばっかじゃないの?って言ったら何も言われなりました。
それに、この喧嘩以来三席のいっちゃんと五席のちかちゃんとはやたら仲よくなりました。


いっちゃんは兎も角ちかちゃんはなんでー?

「そんなこんなで十一番隊」


そんな入隊から3ヵ月が過ぎました。
なぜか入隊時の喧嘩で隊長やら三席やらに気に入られた私はそこそこ楽しくやっています。



ただ―――

「何でこんなに書類たまってるの?」
「誰もやらないからね」


本当涼香涼香が来てくれてよかったよ。
書類から目を離さず、ちかちゃんが言います。

あれー、なんで私書類ばっかやってるんだろ?
刀振りたくてこの隊に来たはずなんですけど、結局一番隊にいたときとかわりません。


ハンコを押して、書類を処理済みの山に仕分けて、ついでにいっちゃんを叩き起こします。
睨んでも無駄ですよ。書類は減りませんから。

「ってぇ」
「はいはい、書類書類」

やりましょーねー。
うちは隊長達が(書類の面で)あんまり役に立たないので、いっちゃんにも頑張ってもらいますよ。
寝てる暇なんかありません。

そもそもの話、普段書類をやらない隊長といっちゃんが悪いので。



そして、書類の山がやっと後一つになったころ隊長がやって来ました。
うんざりした顔で承認済みの書類の山を空いている机に置いたので、おかわりの書類を渡します。
ハンコ押し終わったところ悪いのですが、こちらの山にも隊長印お願いします。


・・・っち
「機嫌が悪いのは分かりますが、舌打ちしないで下さいよ
ほら、みんなが震えてるじゃないですか」
だめですよ。隊長印は私には押せないので。
隊長の持ってきた書類を並べ他隊へ回す書類をまとめます。
後残っているのは虚関係の報告書くらいだし、これ届けに行ってきてもいいですか。

ぶっちゃけるとですね、私も疲れたのでお散歩に行きたいんです。
十一番隊に来たら書類から解放されるって思ってたのに。
私、書類好き違う。


「という訳で、この書類届けに行って―――」



”くるね”と、前を向いた瞬間に、襖が開きました。


(2013/08/09)
(2023/12/02訂正)