Eternal Oath

「水色ー!!」

迎えに来たのは、十一番隊の隊長格二人と三席でした。

「なにこれ怖い」


「あ!ネムネム!!」

十二番隊の局長室の前。
ネムが座っているのを見つけたのはやちるだった。彼女が部屋から追い出されていることに更木は少しだけ歩みを早める。

「うちの水原知らないk「水色いるー!?」」

ネムは静かに頷いた。
そして、入らない方がいいですよと首を振る。
嫌な想像が更木の頭をよぎる。涼香がなついていたから安心してしまっていたが、この部屋の主人はあの涅マユリなのだ。


「っ!?どうゆうことだ!」
更木は隊主室の襖に手をかけた。
マユリに解剖や実験に使われた隊士が何人もいるのを知っていた。青ざめたまま、襖を一気に開いた。



涼香!!」
「なんだネ、騒々しい・・・」
そんな更木の声に顔をしかめて、マユリが入口へ振り返った。
彼の手元には、肉の塊。うごうごとうごめくそれはグロテスクではあるが、人ではないようである。


「ああ、涼香かネ」
更木の顔を確認し、なんでもない風に自らの下にいる白い物体に「起きロ」と言った。

・・・・・・白い物体?


それはもそっと動くと

「・・・ぅん?・・・・・・・後、五ふ「涼香ー!!!」」


思わず更木は怒鳴った。
解剖どころか、彼女は仕事さぼって寝ていたのだ。
安心した反面どうしようもなく怒りがわいた。

一方涼香はいまだによくわかっていないらしく、ゆっくりマユリを見上げゆっくりと更木達の方を向く。
さえていく頭と比例して、顔が青ざめた。



「隊、長・・・?


・・・・・・・・・・・隊長!!?」


そしてのままスライディング土下座
すいませんでした!と声を張り上げた。


涼香・・・」
とても低い声だった。
名前を呼ばれただけのはずなのに、彼女の肩がビクリと震える。

「いい度胸してるじゃねぇか・・・」
「・・・すいません」

「今日は徹夜だなぁ・・涼香・・・・」



もうっ、隊長ったら何言ってるんですかー☆

とか言っている余裕は今の涼香には無い。
ただ、首をひたすら縦に振るだけ。
想像よりも遥かに、遥かに、怒った更木は迫力があった。

二度とサボらないっ、とは思わなかったが、次はばれないようにしようとは思った。
涼香が立ち上がると着物の襟を更木につかまれた。身長差ゆえに、彼女足が浮く。
逃げられないように更木はそのまま隊舎に戻ることにした。


涼香
更木が踵を返そうとすると、マユリが何かを涼香に渡していた。
「ありがとう」
徹夜な涼香のための滋養強壮剤。


「いたっ」 マユリらしくない行動に更木がおどろいて手を離すと、もうマユリはいつもの様子に戻っていて。「いつまでいるのかネ」と更木達に怒鳴り散らした。



(2013/08/09)
(2023/12/02訂正)