Eternal Oath

―――ああ

「?どうしたの?水色」
「いえ」


―――マユリちゃんが戦ってる。

目を閉じて、その霊圧をより感じようとした。

04.「見てるだけー」


「今の無しで!」


隊長の霊圧。旅禍の霊圧。
色んな所で大きな霊圧がぶつかり合ってる。


「隊長も、ね」


小さく言う。
隊長もひどく楽しそうだ。

すっごい暇なんですけど。
副隊長も隊長の戦いに集中しているみたいで、構ってくれないし。
私は人の戦いとかあんまし興味ないからなぁ。



目を閉じて、遠くのマユリちゃんの霊圧を感じる。
マユリちゃんの霊圧が伝わった。
集中して感じれば、今マユリちゃんが何考えてるかまで分かる。
・・・すっごく楽しそう。いい研究材料でもいたのかな?

ネムちゃん大丈夫かなぁ・・・。
また捨て駒みたいに扱われてなければいいけど。



「大丈夫だよ、剣ちゃん強いもん」


副隊長がそう言った。
どうやら隊長のことを心配していると思っているらしい。

隊長が負ける心配なんかしませんよ~。
だって、めちゃくちゃ強いじゃないですか。


それきり隊長に視線を戻す。
確かに押されているが、まだ霊力を削っている眼帯も取ってはいないし負けはしないだろう。
また隊長の霊圧が上がった、黒崎一護の負けは決定・・・かな?





”分からんぞ”
「(どうして?)」

”まだ、が動いていない”

話かけてきたのは私の斬魄刀である竜王丸。
それにしても、奴とは誰だろう?



「あ、終わった」


隊長の剣が黒崎一護の胸を貫く。
心臓は外れているがあの傷だし、もう終わりだね。


”いや、まだだ”


―――ザワリ

大気が動く。


黒崎一護の霊圧が跳ね上がった。


「剣ちゃん楽しそう」

そうですね。
いいな。私も戦いたい。
そう思ってしまうほど、隊長は楽しそうに戦っていました。
ほんっとにずるいよねぇ、隊長もマユリちゃんも。




”戦いたいか?”
「(うん)」


私の視線の先で、隊長と黒崎一護が倒れた。


(2013/08/09)