Eternal Oath

「お気をつけて」
「うん!」

ネムちゃんはそのまま、四番隊に預けてきました。
明日には退院できるそうです。

07.「言うだけ無駄だよ」


「隊長!!ありがとう、ございました!!」


って、タックルしたら隊長にめっちゃ睨まれました。
ごめんなさい、私ちょっとテンション高いよ。


涼香どこ行ってたんだ?」
「四番隊~
そういえばいっちゃんもちかちゃんももう怪我いいの?

てか、なんでここ居るの?
この旅禍の子誰?
なんで荒巻がここ居るの?」


私が隊長達と合流したら、めっちゃ人増えてました。

隊長は一護ちゃんを探してるみたい。
私も一護ちゃんと戦いたいし文句はない。


「で、旅禍の子だよね?
私十一番隊四席の水原涼香、よろしく~」
「あ、私は井上織姫と言います」

「で、織姫ちゃんよ
一護の野郎は生きてんのかよ」


あ、言うの忘れてた。


「生きてると思うよ
四楓院隊長が拾ってったし」
「四楓院って誰だ?」

「前二番隊隊長の・・・ってそんな話はどうでもいいじゃん
一護ちゃん探すんでしょ?」


ああ、そういえば隊長変わったのも随分前だからな~。
いっちゃんたちは知らないのか。
え?隊長も知らない?
そうか、あれはもう百年も前だったっけ。


「おい、一護の奴の居場所はわかるか?」
「あ~、なんか分からないです
なんか地下の方で霊圧が揺れてるんですよ
修行でもしてるんじゃないですか?」


隊長・・・だから低く笑うのやめてくださいよ。


「一護ちゃんと会いたいなら旅禍と行動してればそのうち会えるんじゃないですか?」

「そうだな・・・
涼香、他の旅禍の居場所はわかるか」
「大体なら」

「行くぞ!」
「「「了解」」」


決まったこれからの方針に、私達は立ち上がる。



「さ、姫ちゃん行くよ~」
「えっと、その」

走り出した隊長達に、姫ちゃんは戸惑うような声をあげる。

・・・ああ、着いていけないのか。


「ごめんね~」
「・・・ひゃっ!?」


姫ちゃんを抱えて私は隊長達を追いかける。
まったく誰か気使いなよね。




「次はどっちの方向だ?」
「たぶんこっちだよ!剣ちゃん」

副隊長の言葉に従い隊長が旅禍の霊圧のする方向と逆に曲がる。


「あれ?えっと・・・え?
良いんですか?」
「あ~、うん」


うん、もう慣れた。
口出すだけ無駄ですから。
諦めの境地ってやつかな?


「口出さない方がいいとおもうよ」


―――涼香か織姫ちゃんに任したほうがいいんじゃないんですか?
―――副隊長探査能力に関しては無能もいいところなんだし・・・


―――うっさいパチンコ玉


「ね?」
「えっと・・・そうですね・・・」


それはそうと敬語やめない?


(2013/08/09)