十刃が襲ってきた翌日。
姫ちゃんが居なくなったと連絡があった。
破面に浚われた、若しくは殺害されたという話を私は黙って聞く。
話を聞いていて、私は姫ちゃんが生きていると確信した。
マユリちゃんも姫ちゃんの能力おもしろいって言ってたし、たぶんそう言う事。
混乱するみんなに、そう自分の考えを言おうとした矢先。
「日番谷先遣隊は全名即時帰還し、尸魂界の守護についてもらう」
―――マユリちゃんに会えるし、ま、いっか
そんなわけで、尸魂界に帰ってきました。
今日は中途半端な時間なので各自解散。
恋ちゃんと朽木さんは不満そうにどこかへ行き、いっちゃん達は剣を振りに十一番隊へと戻って行った。
松本副隊長たちも、十番隊へと戻る中、私は技術局へと急いだ。
「マーユッリちゃん!
ただいま!!」
そう抱き付く。
見上げた顔は、不機嫌そうでそれで疲れていた。
休ませなきゃと、本能的にそう思った。
だって、放っておくとマユリちゃんは無理をしますから。
「・・・アコちゃーん!マユリちゃん借りてくねー!!」
近くにいるだろうアコちゃん(阿近)にそう告げ、私はマユリちゃんを休ませるようにする。
・・・きっと誰も気づいていないだろうから。
「マユリちゃん無理してるでしょ」
「私が無理をしているだって!?
馬鹿馬鹿しい妄言も大概にし給えヨ!」
化粧に覆われたその肌は普段よりきっと青白い。
私に抗おうとする手だっていつもより弱弱しい。
「ちゃんと起こすから」
マユリちゃんの部屋に無理やり連れ去って、そう言った。
化粧を落とせばやっぱりいつもより素顔は青白い。
「いいから寝て」
「フン、一刻後には起こし給え、ヨ」
「うん!」
褥に横になったマユリちゃんがゆっくり瞳を閉じる。
マユリちゃんは、私が居ないところではほとんど寝ない。
寝てもとても浅い眠り。
それは私も似ているけれど、マユリちゃんは極端で。
さらに今はきーちゃんから任された仕事で忙しいからなおさら。
「ねぇ、マユリちゃん真ちゃん生きてるって・・・」
ぼんやりと窓から見上げる空は、酷く青い。
真ちゃん達が生きていて、マユリちゃんと一緒で。
「幸せ、だなぁ」
久しぶりのマユリちゃんを見ながら、私も瞳を閉じた。
(2014/11/05)
姫ちゃんが居なくなったと連絡があった。
破面に浚われた、若しくは殺害されたという話を私は黙って聞く。
話を聞いていて、私は姫ちゃんが生きていると確信した。
マユリちゃんも姫ちゃんの能力おもしろいって言ってたし、たぶんそう言う事。
混乱するみんなに、そう自分の考えを言おうとした矢先。
「日番谷先遣隊は全名即時帰還し、尸魂界の守護についてもらう」
―――マユリちゃんに会えるし、ま、いっか
23.「ただいま!」
そんなわけで、尸魂界に帰ってきました。
今日は中途半端な時間なので各自解散。
恋ちゃんと朽木さんは不満そうにどこかへ行き、いっちゃん達は剣を振りに十一番隊へと戻って行った。
松本副隊長たちも、十番隊へと戻る中、私は技術局へと急いだ。
「マーユッリちゃん!
ただいま!!」
そう抱き付く。
見上げた顔は、不機嫌そうでそれで疲れていた。
休ませなきゃと、本能的にそう思った。
だって、放っておくとマユリちゃんは無理をしますから。
「・・・アコちゃーん!マユリちゃん借りてくねー!!」
近くにいるだろうアコちゃん(阿近)にそう告げ、私はマユリちゃんを休ませるようにする。
・・・きっと誰も気づいていないだろうから。
「マユリちゃん無理してるでしょ」
「私が無理をしているだって!?
馬鹿馬鹿しい妄言も大概にし給えヨ!」
化粧に覆われたその肌は普段よりきっと青白い。
私に抗おうとする手だっていつもより弱弱しい。
「ちゃんと起こすから」
マユリちゃんの部屋に無理やり連れ去って、そう言った。
化粧を落とせばやっぱりいつもより素顔は青白い。
「いいから寝て」
「フン、一刻後には起こし給え、ヨ」
「うん!」
褥に横になったマユリちゃんがゆっくり瞳を閉じる。
マユリちゃんは、私が居ないところではほとんど寝ない。
寝てもとても浅い眠り。
それは私も似ているけれど、マユリちゃんは極端で。
さらに今はきーちゃんから任された仕事で忙しいからなおさら。
「ねぇ、マユリちゃん真ちゃん生きてるって・・・」
ぼんやりと窓から見上げる空は、酷く青い。
真ちゃん達が生きていて、マユリちゃんと一緒で。
「幸せ、だなぁ」
久しぶりのマユリちゃんを見ながら、私も瞳を閉じた。
(2014/11/05)