Eternal Oath

姫ちゃんを助けるために、一護ちゃん達が先走って虚圏へ行ってしまったらしい。

「全く大莫迦だネ」
「それにつきましては、涅十二番隊隊長様、水原十一番隊四席様に一番隊へお越し願いたく!」
「遂に、かな?」

「さっさといくヨ!早くしろ!ウスノロ!」
「はーい」


遂に、決戦のようです。

25.「正直今更ですよね」


私は現世で、ちかちゃんと共に柱の守護。
マユリちゃんは虚圏で一護ちゃん達のサポートと破面の殲滅。

虚圏へ行けると言う事もあって、マユリちゃんは上機嫌だ。
一方私は・・・。


「むー」
涼香は虚圏へ行きたかったのかい?」


柱の上で座り込む私にちかちゃんが問いかける。
ちなみに、話し合いの結果、最初の敵は私が、次の敵はちかちゃんが、と交互に相手をすることになった。


「そう言う訳ではないけど・・・

マユリちゃんの戦うところ見たかったなぁ
戦ってるマユリちゃんは、かっこいいから」
「かっこいい!!?」


叫ぶことかな?
かっこいいと思うんだけどなぁ。


涼香って・・・」
「ん?何?」

「涅隊長好きだよね」


好きだよ?


「いや、そうじゃなくて・・・」





「恋愛感情だろ?それ」


「え・・・?」


恋愛?



―――ああ


―――そっかぁ



「そうかも、しれないね」


私はマユリちゃんが大好きで。
大好きでだいすきで仕様がなくて。

一緒に居れればいいとしか考えていなかったから。

家族も好きな人どころか友達すらもいなかった私は、霊術院でマユリちゃんに会って、初めて敵ではない他人にあった。
それまで周りはすべて敵だった。
そう、”人間”としての私はあの時初めて始まった。



「でも、そんなのどうでもいいよ」


マユリちゃんが好きで、側に居たい。
それだけわかってればそれで十分なのですから。


(2014/11/05)