「立てるかい」
吉良副隊長は、疲れ切った私を守るために来てくれたらしいです。
狛村隊長が結界を張っているからそこまで担いで行ってくらるらしい。
首を横に振ったら、吉良副隊長に担ぎ上げられた。
「大丈夫か?」
狛村隊長の言葉にこくりと頷いたところで一つ思い出す。
懐マユリちゃんの部屋からくすねてきた栄養剤持ってきたんだった。
青い液体を懐からだし、一気に飲み干す。
偶然こちらを見ていた吉良副隊長がぎょっとした目でこっちを見ていたけど気にしなーい。
体によさそうには見えないかもしれないけどこれ本当に効くんですよ。
「はー」
「それ・・・」
「栄養剤です」
何が入っているのかはよくわからないけど、途端に息が整い始めたし本当にマユリちゃんってすごい。
息を落ち着け、冷静にあたりを見回すと中々どうして劣勢だった。
藍染もいないのに、戦力は五分五分。
「まっずいね」
誰にも気づかれない様独りごちる。
「っ!!」
―――オオオオオ
ぼんやり眺めていると、突然空が割れた。
このタイミングで出てきたってことはきっと見方ではないのだろう。
卍解したままの竜王丸を杖代わりに立ち上がる。
「水原さん!?」
「行ってきます
ここでなんちゃって鬼道かけて治療に参加するより、破面の一匹も買ってきた方が役に立ちますから
それに、私わけわかんない化け物じゃなくて実力の拮抗した人型と戦いたいです」
死にたいわけではないんですけど戦いたいんです。
って言ったらドン引きされました。
なんでー?
亀裂から、最初に現れたのは現世で一度会った破面。
その次に良く分らない虚のような物が出てきて、最期に藍染たちが出てくる。
―――その次の瞬間に起きたことを、
―――私は生涯忘れる事は無いんでしょう。
「待てや」
聞こえた声は、百年ぶりで。
「久しぶりやなぁ・・・藍染」
それは、一寸も変わらないまま私の耳に響く。
「真、ちゃん」
たぶんその瞬間に私が浮かべてた笑顔は、満面の笑みだったと思う。
大好きだった友達が生きていた(生きているとは思っていたけど)。
その事実に喜ばない人なんているはずない。
きーちゃんの様子から生きている事は確信したけど、やっぱりこの目で見ると違う。
「なーんか、やる気出た」
”今まではなんだったんだ”って息も絶え絶えにツッコミ入れるのやめてください。
そこでくたばってる69お前だよ。
(2015/01/01)
吉良副隊長は、疲れ切った私を守るために来てくれたらしいです。
狛村隊長が結界を張っているからそこまで担いで行ってくらるらしい。
首を横に振ったら、吉良副隊長に担ぎ上げられた。
29.「大好きだったよ」
「大丈夫か?」
狛村隊長の言葉にこくりと頷いたところで一つ思い出す。
懐マユリちゃんの部屋からくすねてきた栄養剤持ってきたんだった。
青い液体を懐からだし、一気に飲み干す。
偶然こちらを見ていた吉良副隊長がぎょっとした目でこっちを見ていたけど気にしなーい。
体によさそうには見えないかもしれないけどこれ本当に効くんですよ。
「はー」
「それ・・・」
「栄養剤です」
何が入っているのかはよくわからないけど、途端に息が整い始めたし本当にマユリちゃんってすごい。
息を落ち着け、冷静にあたりを見回すと中々どうして劣勢だった。
藍染もいないのに、戦力は五分五分。
「まっずいね」
誰にも気づかれない様独りごちる。
「っ!!」
―――オオオオオ
ぼんやり眺めていると、突然空が割れた。
このタイミングで出てきたってことはきっと見方ではないのだろう。
卍解したままの竜王丸を杖代わりに立ち上がる。
「水原さん!?」
「行ってきます
ここでなんちゃって鬼道かけて治療に参加するより、破面の一匹も買ってきた方が役に立ちますから
それに、私わけわかんない化け物じゃなくて実力の拮抗した人型と戦いたいです」
死にたいわけではないんですけど戦いたいんです。
って言ったらドン引きされました。
なんでー?
亀裂から、最初に現れたのは現世で一度会った破面。
その次に良く分らない虚のような物が出てきて、最期に藍染たちが出てくる。
―――その次の瞬間に起きたことを、
―――私は生涯忘れる事は無いんでしょう。
「待てや」
聞こえた声は、百年ぶりで。
「久しぶりやなぁ・・・藍染」
それは、一寸も変わらないまま私の耳に響く。
「真、ちゃん」
たぶんその瞬間に私が浮かべてた笑顔は、満面の笑みだったと思う。
大好きだった友達が生きていた(生きているとは思っていたけど)。
その事実に喜ばない人なんているはずない。
きーちゃんの様子から生きている事は確信したけど、やっぱりこの目で見ると違う。
「なーんか、やる気出た」
”今まではなんだったんだ”って息も絶え絶えにツッコミ入れるのやめてください。
そこでくたばってる69お前だよ。
(2015/01/01)