「山本隊長!」
「おお、涼香か」
私が駆け寄るのと入れ替わりに、真ちゃんは藍染のほうに駆けて行った。
終わったら少し話したいなぁ。
目の前で真ちゃん達が大量に生み出されるギリアンを倒していく。
「おー!
真ちゃんも、ヒヨちゃんも強かったんだね!」
「昔も隊長格じゃったろ」
でも、あんまり強いって印象なかったんですよね。
「真ちゃんと言えば
お菓子くれたり!お菓子くれたり?おかし、くれたり」
「・・・」
ごめんなさい黙らないでください。
カムバック69副隊長。居なくなって分るツッコミの重要さ。
山本隊長は息を吐いて、呆れた様に首を振った。
遠くで、ギリアンを倒した真ちゃん達が四方に散った。
真ちゃんは藍染に向かって行き、藍染を守るように飛び出した東仙を狛村隊長達が引き離す。
ヒヨちゃんは日番谷隊長の元へ向かっていった。
「お主と話すと気がそれるのう・・・
ここは危ない、お主は下がっておれ」
「体力なら大体戻りましたよ?」
「斬魄刀の霊圧は戻っておらんじゃろ」
それでも、さっきの後一発くらいなら打てますよ。
過信しているわけじゃないですけど、あれがある限りめったなことでは死なない・・・と思ってます。山本隊長もいますし。
―――それに
「私、藍染の始解見たことないんで鏡花水月の能力聞かないんですよ」
「・・・・なんじゃと!!?」
自慢じゃないけど隊員の多くが参加する集会は殆ど休んでいたし、個人的に誘いが来た、上位席官対象の茶だ花だって誘いには行ってない。
だから、今まで見る機会がなかった。
嘗て綺麗と言われた顔で、藍染がこちらを向く。
うへー、気持ち悪い。隊長やってたときからこの人嫌いだったんだよねぇ。
「おや、集会でも使ったら殆どの人に見せたはずだったんだがね」
「集会とか殆どさぼってるからね!」
藍染のドヤ顔で返したら、山本隊長だけでなく真ちゃんにまで振り返って”お前・・・”って目で見られた。
えーだって隊長の話聞くだけの朝会なんて意味ないじゃないですか。
「本当におもしろい子だ
今からでもこちらへ来ないかい」
「は?」
手を伸ばす藍染が気持ち悪くてつい顔が歪む。
「やっぱり”彼”を殺さないとだめかな?」
「んー、護廷十三隊をやめてもそっちに行くことはないよ
気持ち悪い」
あ、つい本音が。
それでも、藍染は微笑を浮かべたままこっちを見ていた。
真ちゃんと切り合ってた市丸は腹を抱えて爆笑している。
「さて、もういいだろう」
市丸が下がると、藍染が近くで戦っていた日番谷隊長たちの所へと移動する。
話はこれまでだとでも言いたげに、藍染が右手を上げると市丸が下がった。
それと同時に藍染は、日番谷隊長と戦っていた破面を切り捨てる。
・・・いつ移動したのかは、分らなかった。
(2015/01/01)
「おお、涼香か」
私が駆け寄るのと入れ替わりに、真ちゃんは藍染のほうに駆けて行った。
終わったら少し話したいなぁ。
30.「面倒なんだもん」
目の前で真ちゃん達が大量に生み出されるギリアンを倒していく。
「おー!
真ちゃんも、ヒヨちゃんも強かったんだね!」
「昔も隊長格じゃったろ」
でも、あんまり強いって印象なかったんですよね。
「真ちゃんと言えば
お菓子くれたり!お菓子くれたり?おかし、くれたり」
「・・・」
ごめんなさい黙らないでください。
カムバック69副隊長。居なくなって分るツッコミの重要さ。
山本隊長は息を吐いて、呆れた様に首を振った。
遠くで、ギリアンを倒した真ちゃん達が四方に散った。
真ちゃんは藍染に向かって行き、藍染を守るように飛び出した東仙を狛村隊長達が引き離す。
ヒヨちゃんは日番谷隊長の元へ向かっていった。
「お主と話すと気がそれるのう・・・
ここは危ない、お主は下がっておれ」
「体力なら大体戻りましたよ?」
「斬魄刀の霊圧は戻っておらんじゃろ」
それでも、さっきの後一発くらいなら打てますよ。
過信しているわけじゃないですけど、あれがある限りめったなことでは死なない・・・と思ってます。山本隊長もいますし。
―――それに
「私、藍染の始解見たことないんで鏡花水月の能力聞かないんですよ」
「・・・・なんじゃと!!?」
自慢じゃないけど隊員の多くが参加する集会は殆ど休んでいたし、個人的に誘いが来た、上位席官対象の茶だ花だって誘いには行ってない。
だから、今まで見る機会がなかった。
嘗て綺麗と言われた顔で、藍染がこちらを向く。
うへー、気持ち悪い。隊長やってたときからこの人嫌いだったんだよねぇ。
「おや、集会でも使ったら殆どの人に見せたはずだったんだがね」
「集会とか殆どさぼってるからね!」
藍染のドヤ顔で返したら、山本隊長だけでなく真ちゃんにまで振り返って”お前・・・”って目で見られた。
えーだって隊長の話聞くだけの朝会なんて意味ないじゃないですか。
「本当におもしろい子だ
今からでもこちらへ来ないかい」
「は?」
手を伸ばす藍染が気持ち悪くてつい顔が歪む。
「やっぱり”彼”を殺さないとだめかな?」
「んー、護廷十三隊をやめてもそっちに行くことはないよ
気持ち悪い」
あ、つい本音が。
それでも、藍染は微笑を浮かべたままこっちを見ていた。
真ちゃんと切り合ってた市丸は腹を抱えて爆笑している。
「さて、もういいだろう」
市丸が下がると、藍染が近くで戦っていた日番谷隊長たちの所へと移動する。
話はこれまでだとでも言いたげに、藍染が右手を上げると市丸が下がった。
それと同時に藍染は、日番谷隊長と戦っていた破面を切り捨てる。
・・・いつ移動したのかは、分らなかった。
(2015/01/01)