「惜しかったね」
態々歩いてこちらによってきた藍染がムカついて。
「雷式、「無駄だよ」」
斬魄刀での攻撃をよけられ、私は項垂れる。
にやついたまま藍染がこちらに歩いてくるのが分った。
「破道の九十九―――黒棺」
一矢報いてやる。
その思いだけで撃った鬼道が藍染にヒットするのを見届けたところで、私の意識は闇に沈んだ。
「水原さん」
「涼香」
次に目を開いたときに目に入ったのはアコちゃんと剣八隊長だった。
・・・って剣八隊長!?
「藍染は・・・?」
「全部終わった」
無表情のまま剣八隊長はそう言う姿を見て、私は笑ってしまう。
「何わらってんだ」
「いや、お互いすごい怪我ですね」
「この程度かすり傷だ」
いや、普通にしてますけど結構大けがですよね?
まぁこうして地面に寝ている私が言えた事ではないですけど。
―――隊長ー更木隊長ー!治療受けてくださーい!!
「呼ばれてますよ」
「っち
てめぇもおとなしく治療受けとけよ」
別に隊長と違って私治療嫌いじゃないですし。
「それにアコちゃんがいるってことは
臓器回復で、十二番隊行きってことでしょ?」
笑っていったらアコちゃんに苦笑いされる。
「うちに来れるって喜ぶのは水原さんくらいですよ」
「えー楽しいじゃん技術局」
見たことない薬とか道具とかあってさ。
きょろきょろと辺りを見回すと近くに真ちゃん達、そして遠くに朽木隊長の姿も見えた。
―――あ、真ちゃんと目あった。
「涼香!目ぇさめたん!!?」
「うん」
すごく申し訳なさそうな顔をして、真ちゃんがこっちに寄ってくる。
アコちゃんが少し迷惑そうに眉をひそめた。
「気にしないでいいよ
しょうがないよ、花鳥風月くらっちゃってたんだし」
―――まだ帰ってこないのかなぁ
「っくく」
アコちゃんが楽しそうに笑う。
「局長ならもうすぐ帰ってきますよ」
「なんで分ったの?」
「水原さんが気にするのは
それくらいしかないですし」
ばれてーら。
(2015/01/01)
態々歩いてこちらによってきた藍染がムカついて。
「雷式、「無駄だよ」」
斬魄刀での攻撃をよけられ、私は項垂れる。
にやついたまま藍染がこちらに歩いてくるのが分った。
「破道の九十九―――黒棺」
一矢報いてやる。
その思いだけで撃った鬼道が藍染にヒットするのを見届けたところで、私の意識は闇に沈んだ。
33.「結局ここに戻るわけで」
「水原さん」
「涼香」
次に目を開いたときに目に入ったのはアコちゃんと剣八隊長だった。
・・・って剣八隊長!?
「藍染は・・・?」
「全部終わった」
無表情のまま剣八隊長はそう言う姿を見て、私は笑ってしまう。
「何わらってんだ」
「いや、お互いすごい怪我ですね」
「この程度かすり傷だ」
いや、普通にしてますけど結構大けがですよね?
まぁこうして地面に寝ている私が言えた事ではないですけど。
―――隊長ー更木隊長ー!治療受けてくださーい!!
「呼ばれてますよ」
「っち
てめぇもおとなしく治療受けとけよ」
別に隊長と違って私治療嫌いじゃないですし。
「それにアコちゃんがいるってことは
臓器回復で、十二番隊行きってことでしょ?」
笑っていったらアコちゃんに苦笑いされる。
「うちに来れるって喜ぶのは水原さんくらいですよ」
「えー楽しいじゃん技術局」
見たことない薬とか道具とかあってさ。
きょろきょろと辺りを見回すと近くに真ちゃん達、そして遠くに朽木隊長の姿も見えた。
―――あ、真ちゃんと目あった。
「涼香!目ぇさめたん!!?」
「うん」
すごく申し訳なさそうな顔をして、真ちゃんがこっちに寄ってくる。
アコちゃんが少し迷惑そうに眉をひそめた。
「気にしないでいいよ
しょうがないよ、花鳥風月くらっちゃってたんだし」
―――まだ帰ってこないのかなぁ
「っくく」
アコちゃんが楽しそうに笑う。
「局長ならもうすぐ帰ってきますよ」
「なんで分ったの?」
「水原さんが気にするのは
それくらいしかないですし」
ばれてーら。
(2015/01/01)