どっちから言いだしたのかは忘れてしまったけれど、二人で歩く時間はとっても大切なものだと私は思うの。
だって、凍季也君よく笑ってくれるようになった。
よく話してくれるようになった。
「ふふ・・・」
「?どうした」
「ううん、何でもない」
今までずっと、方向が違くて一緒に帰る友達っていなかった。
だから、凍季也くんと帰るのはとっても楽しいし、うれしい。
テストの話、勉強の話。
話題は尽きる事をしらない。
「でね、その時柳ちゃんが転んじゃったの」
「・・・柳さんらしいな」
「でしょ?」
今話しているのは柳ちゃんの話。
私たちの共通の友人である彼女は、よく会話にでてくる。
「でね、凍季也く「あ!!!みーーーちゃーーーーん!!」
・・・・?」
思わずしゃべるのをやめてしまった。
大きな声。
声の主を捜せば、反対側の道路から手を振っている女の子が居た。
みーちゃんって凍季也君の事だよね?
でも、凍季也君一度見たきり視線をそらしてしまった。
・・・違うのかな?
「なんで無視するのさ!!!」
女の子が叫ぶ。
やっぱり知り合い?
「凍季也君・・・呼ばれてない?」
「・・・・」
すごく嫌そうな顔。
どうゆう関係なんだろう。
「みーちゃん?」
「!?」
「ふふ・・・かわいいね」
凍季也君は振り返って、しまったって顔をした。
いつも冷静な凍季也君が焦ってる顔初めて見ちゃった。
”みーちゃん”か、似合わないようで良く似合ってるなぁ。
そのあだ名。
女の子が道路を渡ってこっち側へきた。
遠目じゃ分からなかったけど、なんていうか・・・明るい感じの女の子。
それに、可愛いし、スタイルもいい。
「行こう」
「きゃっ!」
いきなり腕を引っ張られた。
この反応は嫌いっていうより・・・苦手って感じかな?
「なにさぁ!そんなに邪険にしなくてもいいじゃん」
「いいの?凍季也君」
「咲さん・・・」
凍季也君が諦めたように足をとめた。
・・・・眉間皺になっちゃうよ?
「何の用だ風子」
「その言い方はないんじゃない?
この子誰さ?彼女??」
「・・・はぁ」
風子?
ああ!柳ちゃんの紙芝居にでてくる。
そっかぁ、この子が・・・。
「えっと、私凍季也君彼女じゃないよ
霧沢さん」
「ありゃ?知り合いだっけ?」
「ううん。柳ちゃんの友達なの。
私は凍季也君と同じクラスの榎本 咲です。
よろしくね」
「ふぅん、ヨロシク
あ、あたしのことは風子でいいよ」
「分かった」
かわいくて、かっこいいって柳ちゃんは言ってた。
きっと、いい人なんだろうな。
気さくで、明るい子なのはすぐに分かった。
「じゃあ、咲はみーちゃんとどう言う関係なのさ」
「友達、だよ?」
それ以外にどんな関係があるというのかな。
・・・クラスメイトとか?
「へぇ・・・」
???
「がんばれみーちゃん」
「風子・・・」
?????
どう言うこと?
なんで、がんばれなんだろう?
「じゃあな!!」
「うん?ばいばい」
「・・・」
ぽんって一回凍季也君の肩をたたいて、彼女は去って行った。
「なんか、面白い子だね・・・」
「・・・面白くない」
凍季也君ちょっと不機嫌?
「皺になっちゃうよ?」
眉間が。
「そうだな・・・帰ろうか」
また、駅に向かって歩き出す。
眉間の皺は無くなったけど、やっぱり凍季也君はちょっと変なままだった。
(2011/09/12)
だって、凍季也君よく笑ってくれるようになった。
よく話してくれるようになった。
07.霧沢風子
「ふふ・・・」
「?どうした」
「ううん、何でもない」
今までずっと、方向が違くて一緒に帰る友達っていなかった。
だから、凍季也くんと帰るのはとっても楽しいし、うれしい。
テストの話、勉強の話。
話題は尽きる事をしらない。
「でね、その時柳ちゃんが転んじゃったの」
「・・・柳さんらしいな」
「でしょ?」
今話しているのは柳ちゃんの話。
私たちの共通の友人である彼女は、よく会話にでてくる。
「でね、凍季也く「あ!!!みーーーちゃーーーーん!!」
・・・・?」
思わずしゃべるのをやめてしまった。
大きな声。
声の主を捜せば、反対側の道路から手を振っている女の子が居た。
みーちゃんって凍季也君の事だよね?
でも、凍季也君一度見たきり視線をそらしてしまった。
・・・違うのかな?
「なんで無視するのさ!!!」
女の子が叫ぶ。
やっぱり知り合い?
「凍季也君・・・呼ばれてない?」
「・・・・」
すごく嫌そうな顔。
どうゆう関係なんだろう。
「みーちゃん?」
「!?」
「ふふ・・・かわいいね」
凍季也君は振り返って、しまったって顔をした。
いつも冷静な凍季也君が焦ってる顔初めて見ちゃった。
”みーちゃん”か、似合わないようで良く似合ってるなぁ。
そのあだ名。
女の子が道路を渡ってこっち側へきた。
遠目じゃ分からなかったけど、なんていうか・・・明るい感じの女の子。
それに、可愛いし、スタイルもいい。
「行こう」
「きゃっ!」
いきなり腕を引っ張られた。
この反応は嫌いっていうより・・・苦手って感じかな?
「なにさぁ!そんなに邪険にしなくてもいいじゃん」
「いいの?凍季也君」
「咲さん・・・」
凍季也君が諦めたように足をとめた。
・・・・眉間皺になっちゃうよ?
「何の用だ風子」
「その言い方はないんじゃない?
この子誰さ?彼女??」
「・・・はぁ」
風子?
ああ!柳ちゃんの紙芝居にでてくる。
そっかぁ、この子が・・・。
「えっと、私凍季也君彼女じゃないよ
霧沢さん」
「ありゃ?知り合いだっけ?」
「ううん。柳ちゃんの友達なの。
私は凍季也君と同じクラスの榎本 咲です。
よろしくね」
「ふぅん、ヨロシク
あ、あたしのことは風子でいいよ」
「分かった」
かわいくて、かっこいいって柳ちゃんは言ってた。
きっと、いい人なんだろうな。
気さくで、明るい子なのはすぐに分かった。
「じゃあ、咲はみーちゃんとどう言う関係なのさ」
「友達、だよ?」
それ以外にどんな関係があるというのかな。
・・・クラスメイトとか?
「へぇ・・・」
???
「がんばれみーちゃん」
「風子・・・」
?????
どう言うこと?
なんで、がんばれなんだろう?
「じゃあな!!」
「うん?ばいばい」
「・・・」
ぽんって一回凍季也君の肩をたたいて、彼女は去って行った。
「なんか、面白い子だね・・・」
「・・・面白くない」
凍季也君ちょっと不機嫌?
「皺になっちゃうよ?」
眉間が。
「そうだな・・・帰ろうか」
また、駅に向かって歩き出す。
眉間の皺は無くなったけど、やっぱり凍季也君はちょっと変なままだった。
(2011/09/12)