Eternal Oath

ざわりと、木々が揺らめき木の葉が舞う。


さん」


言うなら今しかないと、水鏡はそう思った。

12.ずっと一緒に


先ほどが述べた言葉に水鏡は心当たりがあった。
水鏡の己惚れでなければ、も水鏡と同じ気持ちなのであろう。


「ごめんね、凍季也君の話であって柳ちゃん関係な「最初は姉に似てて、気になったんだ」」


”関係ないのに”と続く、の言葉を遮る。


「今は、大切な仲間だ
それ以上の感情はない」


その言葉にあからさまにっとして。

それなのに、まだ気づいてないなんて。
喜びに口角を僅かにあげ、水鏡が口を開く。






「僕は、さんが好きだ」



ざぁっと、風が二人の間を吹き抜けた。

水鏡が風に思わず閉じた目を開くと、彼女の顔が紅潮していた。
嘘、と小さく呟きながら手を口元へ当てている。



「わた、私は・・・」

どうなんだろうと考える。
水鏡の事は好きだ。

ただそれが、恋愛なのかどうかはには分らなかった。



分らなかったけれど。


「凍季也君と一緒に居たい」



もう話せないのも、避けるのも嫌だった。

ずっと一緒に居たいと、それだけはでも分ったから。



「僕と付き合ってくれないか?」
「うん」


その問いに答える事が出来たのだろう。




最初はただのクラスメイトと、柳の友達で。

それから、友達になって。

最後に、一緒になった。
きちんと、水鏡が好きだとそう気づくまであと少し。

(2014/07/31)
長かった連載もこれで終了です。
くぅ~疲。
本当は8話完結だったのですが、いつの間にかだらだらと長くなってしまいました。
合縁奇縁は書きやすいのでこれからも短編書いていくと思います。