ざわりと、木々が揺らめき木の葉が舞う。
「さん」
言うなら今しかないと、水鏡はそう思った。
先ほどが述べた言葉に水鏡は心当たりがあった。
水鏡の己惚れでなければ、も水鏡と同じ気持ちなのであろう。
「ごめんね、凍季也君の話であって柳ちゃん関係な「最初は姉に似てて、気になったんだ」」
”関係ないのに”と続く、の言葉を遮る。
「今は、大切な仲間だ
それ以上の感情はない」
その言葉にあからさまにっとして。
それなのに、まだ気づいてないなんて。
喜びに口角を僅かにあげ、水鏡が口を開く。
「僕は、さんが好きだ」
ざぁっと、風が二人の間を吹き抜けた。
水鏡が風に思わず閉じた目を開くと、彼女の顔が紅潮していた。
嘘、と小さく呟きながら手を口元へ当てている。
「わた、私は・・・」
どうなんだろうと考える。
水鏡の事は好きだ。
ただそれが、恋愛なのかどうかはには分らなかった。
分らなかったけれど。
「凍季也君と一緒に居たい」
もう話せないのも、避けるのも嫌だった。
ずっと一緒に居たいと、それだけはでも分ったから。
「僕と付き合ってくれないか?」
「うん」
その問いに答える事が出来たのだろう。
最初はただのクラスメイトと、柳の友達で。
それから、友達になって。
最後に、一緒になった。
きちんと、水鏡が好きだとそう気づくまであと少し。
(2014/07/31)
「さん」
言うなら今しかないと、水鏡はそう思った。
12.ずっと一緒に
先ほどが述べた言葉に水鏡は心当たりがあった。
水鏡の己惚れでなければ、も水鏡と同じ気持ちなのであろう。
「ごめんね、凍季也君の話であって柳ちゃん関係な「最初は姉に似てて、気になったんだ」」
”関係ないのに”と続く、の言葉を遮る。
「今は、大切な仲間だ
それ以上の感情はない」
その言葉にあからさまにっとして。
それなのに、まだ気づいてないなんて。
喜びに口角を僅かにあげ、水鏡が口を開く。
「僕は、さんが好きだ」
ざぁっと、風が二人の間を吹き抜けた。
水鏡が風に思わず閉じた目を開くと、彼女の顔が紅潮していた。
嘘、と小さく呟きながら手を口元へ当てている。
「わた、私は・・・」
どうなんだろうと考える。
水鏡の事は好きだ。
ただそれが、恋愛なのかどうかはには分らなかった。
分らなかったけれど。
「凍季也君と一緒に居たい」
もう話せないのも、避けるのも嫌だった。
ずっと一緒に居たいと、それだけはでも分ったから。
「僕と付き合ってくれないか?」
「うん」
その問いに答える事が出来たのだろう。
最初はただのクラスメイトと、柳の友達で。
それから、友達になって。
最後に、一緒になった。
きちんと、水鏡が好きだとそう気づくまであと少し。
(2014/07/31)
長かった連載もこれで終了です。
くぅ~疲。
本当は8話完結だったのですが、いつの間にかだらだらと長くなってしまいました。
合縁奇縁は書きやすいのでこれからも短編書いていくと思います。
くぅ~疲。
本当は8話完結だったのですが、いつの間にかだらだらと長くなってしまいました。
合縁奇縁は書きやすいのでこれからも短編書いていくと思います。