あぁ、こんなことが起こるなんて。
私はなんて幸せなんだろう。
風子が居ない。
そう、連絡が来たのは風子が学校を休み始めて三日目の夜。
「霧月!」
「土門!」
連絡をうけ、すぐに土門と合流する。
烈火にも連絡をしたが、家に居なかった。
「烈火も家に居なかった。
・・・たぶんだけど、風子と一緒にいるんじゃないかな?」
「そうか、一体どこにいるってんだ」
風子の行きそうなところはいくつか思い当たる。
それは、土門も一緒だろう。
「おいっ!あれ!」
土門が急に叫ぶ。
視線の先には柳姫。
・・・フラフラしてる?
「柳姫!」
すぐに支えに行く。
案の定、柳姫は崩れ落ちた。
「・・・学校」
「柳姫!」
「どうしたっ!?」
「・・・寝てる」
よかった・・・けど。
「学校・・・か」
土門と視線を合わせ、頷く。
ただ、今は学校へ。
―――
そこで見たのは、驚きの光景だった。
「なん・・・で」
なぜ、風子が魔導具をもっているの?
な ぜ 、 陽 炎 が こ こ に い る の ?
「霧月!」
押しつけるように、私に柳姫を預け、烈火を助けにはいる。
とりあえず、落ち着き柳姫を木に横たえる。
さて、どうするか。
ここに陽炎がいるということは、風神は彼女が風子に与えたのだろう。
そして、風子を操っている。
烈火に攻撃を仕掛けるように。
ならば私のすべきことは。
「具現せよ、心眼」
私は急いで『吸収君』から魔導具を取り出す。
心眼を発動させ、陽炎に話しかける。
”陽炎”
”霧月・・・”
陽炎はむやみに血を流したりはしない。
きっと、この行動も何か意味があるのだろう。
私と陽炎が話す中、風子が竜巻を作るのが視界に入る。
しかし、たった三日でここまでできるようになったのか。
”どういうこと?”
”・・・・後で”
”分かった、どうすればいい?”
”初対面のふりを。後、手助けはしないで”
”分かった”
彼女がここまで言うのなら、これは烈火の為になることなんだろう。
なら、私も手を出さない。
・・・でも、私が手をださなくても平気ね。
烈火が土門の手をかりて飛び上がる。
そして、炎で風神の核の部分にはまった玉を壊した。
そう、その玉が風子を操っていたのだ。
「・・・ん」
柳姫がちょうど目を覚ます。
ただ眠っていただけだから大丈夫だろう。
風子も大丈夫みたいだし、とりあえず一件落着だろう。
(2011/07/29)
私はなんて幸せなんだろう。
02.再会
風子が居ない。
そう、連絡が来たのは風子が学校を休み始めて三日目の夜。
「霧月!」
「土門!」
連絡をうけ、すぐに土門と合流する。
烈火にも連絡をしたが、家に居なかった。
「烈火も家に居なかった。
・・・たぶんだけど、風子と一緒にいるんじゃないかな?」
「そうか、一体どこにいるってんだ」
風子の行きそうなところはいくつか思い当たる。
それは、土門も一緒だろう。
「おいっ!あれ!」
土門が急に叫ぶ。
視線の先には柳姫。
・・・フラフラしてる?
「柳姫!」
すぐに支えに行く。
案の定、柳姫は崩れ落ちた。
「・・・学校」
「柳姫!」
「どうしたっ!?」
「・・・寝てる」
よかった・・・けど。
「学校・・・か」
土門と視線を合わせ、頷く。
ただ、今は学校へ。
―――
そこで見たのは、驚きの光景だった。
「なん・・・で」
なぜ、風子が魔導具をもっているの?
な ぜ 、 陽 炎 が こ こ に い る の ?
「霧月!」
押しつけるように、私に柳姫を預け、烈火を助けにはいる。
とりあえず、落ち着き柳姫を木に横たえる。
さて、どうするか。
ここに陽炎がいるということは、風神は彼女が風子に与えたのだろう。
そして、風子を操っている。
烈火に攻撃を仕掛けるように。
ならば私のすべきことは。
「具現せよ、心眼」
私は急いで『吸収君』から魔導具を取り出す。
心眼を発動させ、陽炎に話しかける。
”陽炎”
”霧月・・・”
陽炎はむやみに血を流したりはしない。
きっと、この行動も何か意味があるのだろう。
私と陽炎が話す中、風子が竜巻を作るのが視界に入る。
しかし、たった三日でここまでできるようになったのか。
”どういうこと?”
”・・・・後で”
”分かった、どうすればいい?”
”初対面のふりを。後、手助けはしないで”
”分かった”
彼女がここまで言うのなら、これは烈火の為になることなんだろう。
なら、私も手を出さない。
・・・でも、私が手をださなくても平気ね。
烈火が土門の手をかりて飛び上がる。
そして、炎で風神の核の部分にはまった玉を壊した。
そう、その玉が風子を操っていたのだ。
「・・・ん」
柳姫がちょうど目を覚ます。
ただ眠っていただけだから大丈夫だろう。
風子も大丈夫みたいだし、とりあえず一件落着だろう。
(2011/07/29)