それは確信に似た。
数日後、学校に行くと烈火が可笑しくなっていた。
烈火が柳姫の忍をやめたのだ。
ああ、烈火が”水鏡”に接触したのか。
「烈火、それでいいの?」
「・・・・」
駄目だこりゃ。
何を言われたのかは知らないが、これじゃ”水鏡”が仲間になる前に烈火が死ぬわ。
仕方ないので私は、風子と土門とともに烈火復活作戦を実行する。
まぁ、作戦と言っても。
ただ、烈火を暴れさせて頭を冷やさせるというひどく単純なものだが。
「いけ土門!」
実行者は土門。
短い返事をして烈火に頭突きをかます。
それを、切片に殴り合いが始まった。
結果はドローだが、烈火の頭は冷えたみたい。
「頭冷えた?」
「何が?」
「もう一度聞くよ。
本当にそれでいいの?
その水鏡ってやつにさ、変なこと言われてそれで『ハイ、そーですか』って。」
「そうそう、あんたは今みたいに馬鹿やってたほうがいいよ」
そっか、そうだよな。
小さく烈火がつぶやく。
もう・・・大丈夫だろう。
「さてと、私たちも行こうか!」
風子と土門を引き連れ、烈火を追う。
向かった先は、遊園地。
「似合わないなぁ」
「ん?」
「いや・・・」
これから戦いをするには、似つかわしくないこの場所で。
烈火達はどこにいるのだろう。
騒ぎになっていないところをみると、お化け屋敷かミラーハウスか。
とにかく、屋内の人目につかないところだろう。
「おい!」
それは、私が殺気を感じたのとほぼ同時。
土門がミラーハウスの”終了”の張り出しに気付いたのは。
「それだ!行こう!!」
ミラーハウスの中ではすでに、烈火と水鏡が闘っていた。
「柳姫!」
柳姫は髪が切られていたが、けがはないようだった。
私たちがついてすぐ、水鏡を烈火が倒す。
烈火はそのまま倒れてしまったが。
出血が多い。
早く治さなきゃっ。
「烈火!」
「私が直す!」
柳姫・・?
烈火の血液型を確認すると、柳姫は自分の腕を切った。
そして、彼女はそのまま烈火に血を分け与えるようにして烈火の傷を治した。
彼女曰く、治癒能力があるらしい。
烈火の力、柳姫の力。
陽炎はこのこともしっていたのだろうか。
「あ・・・」
水鏡のけがは?
奴もけがをしていたはず。
これから、仲間になるかも知れない奴だし追いかけるか。
烈火達は大丈夫だろうしね。
水鏡はミラーハウスを出てすぐの所にいた。
「水鏡・・・・・・センパイ?」
「・・・なんだ」
呼べばすぐに止まった。
細く長い髪が翻る。
「あ、私は緋影 霧月。
えっと、烈火と柳姫の友達で・・・ってまあいっかそんなの
これ、包帯と薬
とりあえず手当・・っと、私がしないほうがいいね。」
ちょっと見ればわかる。
彼は他との関わりを極端に嫌うタイプの人間だろう。
押しつけるように包帯と薬を渡す。
「とにかく早く手当しないとバイキンはいるから
さっさと手当しなよー」
あまり表情は変えなかったが、突き返されなかったし大丈夫でしょう!
真剣な話彼も結構深手だ。
今回の事件で、水鏡は何かかわっただろうか。
彼のような人物が仲間になってくれれば心強い。
だって紅麗は、絶対に強くなっているだろうから。
確 信 に 似 た 想 い 。
(2011/08/03)
04.流転
数日後、学校に行くと烈火が可笑しくなっていた。
烈火が柳姫の忍をやめたのだ。
ああ、烈火が”水鏡”に接触したのか。
「烈火、それでいいの?」
「・・・・」
駄目だこりゃ。
何を言われたのかは知らないが、これじゃ”水鏡”が仲間になる前に烈火が死ぬわ。
仕方ないので私は、風子と土門とともに烈火復活作戦を実行する。
まぁ、作戦と言っても。
ただ、烈火を暴れさせて頭を冷やさせるというひどく単純なものだが。
「いけ土門!」
実行者は土門。
短い返事をして烈火に頭突きをかます。
それを、切片に殴り合いが始まった。
結果はドローだが、烈火の頭は冷えたみたい。
「頭冷えた?」
「何が?」
「もう一度聞くよ。
本当にそれでいいの?
その水鏡ってやつにさ、変なこと言われてそれで『ハイ、そーですか』って。」
「そうそう、あんたは今みたいに馬鹿やってたほうがいいよ」
そっか、そうだよな。
小さく烈火がつぶやく。
もう・・・大丈夫だろう。
「さてと、私たちも行こうか!」
風子と土門を引き連れ、烈火を追う。
向かった先は、遊園地。
「似合わないなぁ」
「ん?」
「いや・・・」
これから戦いをするには、似つかわしくないこの場所で。
烈火達はどこにいるのだろう。
騒ぎになっていないところをみると、お化け屋敷かミラーハウスか。
とにかく、屋内の人目につかないところだろう。
「おい!」
それは、私が殺気を感じたのとほぼ同時。
土門がミラーハウスの”終了”の張り出しに気付いたのは。
「それだ!行こう!!」
ミラーハウスの中ではすでに、烈火と水鏡が闘っていた。
「柳姫!」
柳姫は髪が切られていたが、けがはないようだった。
私たちがついてすぐ、水鏡を烈火が倒す。
烈火はそのまま倒れてしまったが。
出血が多い。
早く治さなきゃっ。
「烈火!」
「私が直す!」
柳姫・・?
烈火の血液型を確認すると、柳姫は自分の腕を切った。
そして、彼女はそのまま烈火に血を分け与えるようにして烈火の傷を治した。
彼女曰く、治癒能力があるらしい。
烈火の力、柳姫の力。
陽炎はこのこともしっていたのだろうか。
「あ・・・」
水鏡のけがは?
奴もけがをしていたはず。
これから、仲間になるかも知れない奴だし追いかけるか。
烈火達は大丈夫だろうしね。
水鏡はミラーハウスを出てすぐの所にいた。
「水鏡・・・・・・センパイ?」
「・・・なんだ」
呼べばすぐに止まった。
細く長い髪が翻る。
「あ、私は緋影 霧月。
えっと、烈火と柳姫の友達で・・・ってまあいっかそんなの
これ、包帯と薬
とりあえず手当・・っと、私がしないほうがいいね。」
ちょっと見ればわかる。
彼は他との関わりを極端に嫌うタイプの人間だろう。
押しつけるように包帯と薬を渡す。
「とにかく早く手当しないとバイキンはいるから
さっさと手当しなよー」
あまり表情は変えなかったが、突き返されなかったし大丈夫でしょう!
真剣な話彼も結構深手だ。
今回の事件で、水鏡は何かかわっただろうか。
彼のような人物が仲間になってくれれば心強い。
だって紅麗は、絶対に強くなっているだろうから。
確 信 に 似 た 想 い 。
(2011/08/03)