さぁ、やってきました!
裏武闘殺陣!!
とりあえず、他の参加者さん達の目線が痛いです。
裏武闘殺陣。
紅麗の開く殺人武闘会。
ルールは簡単。
チーム戦。
武器はなんでもあり。
負けたチームは使用した武器を相手チームに、貢物を主催者に渡す。
私達はチーム火影。
貢物は・・・柳姫。
「一つ聞きたい事があるんだけど、このメンバー表に名前書かないと戦いって出れないの?」
「でれますよ・・・戦いが始まる前ならね」
「OK、分かった」
私はメンバー表に名前を書かなかった。
「霧月も戦うの?」
陽炎が私の耳元で囁いた。
「さあ?」
肯定も否定もしない。
もし駄目そうだったら私は戦うよ。
たとえ、この会場前部の人と戦ってでも、みんなを生きて連れ返す。
それぐらいの修業はしてきたつもりだ。
「霧月ちゃん?」
「なに?柳姫」
「ううん、なんか変な顔してたから・・・」
「大丈夫」
一瞬ドキッとした。
こうゆうとこ鋭いんだよな、柳姫。
「ん?
柳姫、ちょっと下ってて」
不穏な空気に私は、柳姫を自分の後ろへ隠す。
私達を囲むように20人ばかりの男たち。
受付の男がニヤリと笑ってるあたり、奴の仕業であろうことは予想がついた。
「殺せえ!!」
受付の男の言葉を合図に一斉に私たちに襲い掛かる。
けれど、私たちの敵ではなく。
僅か十数秒で倒される。
「すごいじゃん」
みんなの進歩が見て取れた。
すごい勢いで成長してる。
私もうかうかしてらんないか。
「柳姫、けがはない?」
「うん」
「良かった」
少し震えているようだけど、けがはないようだ。
遠くで見てたお姉さんがちょっとビビりながら私達をホールへ連れて行く。
開会式が始まるらしい。
「第三回裏武闘殺陣へ挑戦する勇者たちよ!
この導夢内では戦いこそ法」
「んだよぉ退屈だなぁ!こーゆーの苦手なんだよな~」
「くさるなくさるな」
開会式で、退屈そうにあくびを漏らしたのは烈火。
それを苦笑いで見るのは風子。
「霧月」
「なに?」
そんな開会式の間際、私に話しかけてきたのは凍季也。
珍しいな。
「君の・・・実力がみたい」
ありゃ?
「どうしたの?」
一番私を警戒してたのが凍季也なのに。
その警戒は今は見られず。
「いや・・・」
凍季也は目をそらす。
「ま、いいや
烈火!!」
私は烈火のもとへ駆けてゆく。
なんか変なおっちゃんと話してたようだけどそんなのは気にしない!
「烈火烈火!
私初戦でる!!」
「はあ!?」
しぶしぶと言った感じで、烈火は頷く。
「そーいや、私霧月が戦ってるところって殆ど見たことないや」
「そうだっけ?」
「紅麗の館くらいでない?
でもあの時もあんまり真剣には戦ってなかったしさ」
自分では結構戦ってたつもりなんだけど。
そっか、確かにみんなの前では戦った事ないかも。
「うわー、そっか」
そんなんだっけ。
「本気でやるの?」
「本気でやる
凍季也のリクエストですから」
せっかくだし、凍季也とも仲良くなりたいよね。
(2011/09/18)
裏武闘殺陣!!
とりあえず、他の参加者さん達の目線が痛いです。
14.開会式
裏武闘殺陣。
紅麗の開く殺人武闘会。
ルールは簡単。
チーム戦。
武器はなんでもあり。
負けたチームは使用した武器を相手チームに、貢物を主催者に渡す。
私達はチーム火影。
貢物は・・・柳姫。
「一つ聞きたい事があるんだけど、このメンバー表に名前書かないと戦いって出れないの?」
「でれますよ・・・戦いが始まる前ならね」
「OK、分かった」
私はメンバー表に名前を書かなかった。
「霧月も戦うの?」
陽炎が私の耳元で囁いた。
「さあ?」
肯定も否定もしない。
もし駄目そうだったら私は戦うよ。
たとえ、この会場前部の人と戦ってでも、みんなを生きて連れ返す。
それぐらいの修業はしてきたつもりだ。
「霧月ちゃん?」
「なに?柳姫」
「ううん、なんか変な顔してたから・・・」
「大丈夫」
一瞬ドキッとした。
こうゆうとこ鋭いんだよな、柳姫。
「ん?
柳姫、ちょっと下ってて」
不穏な空気に私は、柳姫を自分の後ろへ隠す。
私達を囲むように20人ばかりの男たち。
受付の男がニヤリと笑ってるあたり、奴の仕業であろうことは予想がついた。
「殺せえ!!」
受付の男の言葉を合図に一斉に私たちに襲い掛かる。
けれど、私たちの敵ではなく。
僅か十数秒で倒される。
「すごいじゃん」
みんなの進歩が見て取れた。
すごい勢いで成長してる。
私もうかうかしてらんないか。
「柳姫、けがはない?」
「うん」
「良かった」
少し震えているようだけど、けがはないようだ。
遠くで見てたお姉さんがちょっとビビりながら私達をホールへ連れて行く。
開会式が始まるらしい。
「第三回裏武闘殺陣へ挑戦する勇者たちよ!
この導夢内では戦いこそ法」
「んだよぉ退屈だなぁ!こーゆーの苦手なんだよな~」
「くさるなくさるな」
開会式で、退屈そうにあくびを漏らしたのは烈火。
それを苦笑いで見るのは風子。
「霧月」
「なに?」
そんな開会式の間際、私に話しかけてきたのは凍季也。
珍しいな。
「君の・・・実力がみたい」
ありゃ?
「どうしたの?」
一番私を警戒してたのが凍季也なのに。
その警戒は今は見られず。
「いや・・・」
凍季也は目をそらす。
「ま、いいや
烈火!!」
私は烈火のもとへ駆けてゆく。
なんか変なおっちゃんと話してたようだけどそんなのは気にしない!
「烈火烈火!
私初戦でる!!」
「はあ!?」
しぶしぶと言った感じで、烈火は頷く。
「そーいや、私霧月が戦ってるところって殆ど見たことないや」
「そうだっけ?」
「紅麗の館くらいでない?
でもあの時もあんまり真剣には戦ってなかったしさ」
自分では結構戦ってたつもりなんだけど。
そっか、確かにみんなの前では戦った事ないかも。
「うわー、そっか」
そんなんだっけ。
「本気でやるの?」
「本気でやる
凍季也のリクエストですから」
せっかくだし、凍季也とも仲良くなりたいよね。
(2011/09/18)